愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

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停滞中 17:43
多忙につき更新が滞っておりますが、落ち着き次第、再開してまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。
| 雑談 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
ファントマ 危機脱出 20:15
評価:
Amazonおすすめ度:
あのピカソもファンだった、古典パルプフィクションの映像化
笑えます
1964年
監督:アンドレ・ユヌベル
脚本:ピエール・フーコー、ジャン・アラン
原作:マルセル・アラン、ピエール・スーヴェストル
出演:ジャン・マレー、ルイ・ド・フュネス、ミレーヌ・ドモンジョ、ロベール・ダルバン、ジャック・ディナム、マリー・エレーヌ・アルノー

どこからどう見てもスケキヨ君な“百の顔をもつ男”怪盗ファントマシリーズは全体的にコミカルなトーンや、堀ちえみ顔負けのドジでノロマなジューブ警部をはじめ、随所に『ルパン三世』の源流らしきものを感じさせる野暮なツッコミは無用の娯楽映画であり、アクション映画としてもキートンばりのアクロバティックさで大いに楽しませてくれる。特撮ヒーローモノめいたベタなアジトや無個性な配下もご愛嬌。『TAXI』シリーよりもこっちを観るべき。
| 映画 ハ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
トラック野郎 御意見無用 22:38
評価:
Amazonおすすめ度:
伝説が始まった
笑いと感動です
1975年
監督:鈴木則文
脚本:鈴木則文、澤井信一郎
出演:菅原文太、愛川欽也、春川ますみ、中島ゆたか、夏純子、佐藤允、夏夕介、湯原昌幸、鈴木ヒロミツ、安岡力也、誠直也、小林千枝、芹明香、大泉滉

公開当時、まだ私は生まれてすらいないわけですが、このキンキンの可愛さったらもう!橋本弁護士並に7人も子供を養い、「なあ、かあちゃん」と相好を崩して笑うあの顔!きっとうつみ宮土里にはあんな笑顔見せたことないはずだ。鈴木則文監督のパワフルな演出手腕は以外にも(失礼)しっかり発揮されていて、ラブコメやら捨て子騒動やら、一体なんの話なんだか判然としないごった煮状態の物語をまさしく力技で90分に閉じ込めているのはさすが。DVDに収録された予告編にある、同時上映『女必殺拳 危機一髪』(主演:志穂美悦子)の文字が泣かせる。こんな濃い映画を二本立で観ていた当時の人は幸せだ。二本立興行はともかく、二番館、三番館文化の復活を望む。

| 映画 タ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
マーダー・ライド・ショー 19:07
評価:
Amazonおすすめ度:
単にダメ映画
この監督が好きな人だけ見ればいい。
単純なホラーや映画しか見てこなかった人は見ないほうがええ
2003年
監督/脚本:ロブ・ゾンビ
出演:シド・ヘイグ、ビル・モーズリイ、シェリ・ムーン、カレン・ブラック、クリス・ハードウィック、エリン・ダニエルズ、ジェニファー・ジョスティン、レイン・ウィルソン、トム・タウルズ、ウォルト・ゴギンズ 、マシュー・マクグローリー、ハリソン・ヤング

熱心なホラーファンを公言する監督にかぎって、必ずと言っていいほど『悪魔のいけにえ』や一連のロメロゾンビ作品を神格化しますけど、もういいんじゃないですかね、そういう常套句。無論、映画史に名を残す作品であることに異論はありませんが、オマージだのリスペクトだの言ったって本作をはじめ、いずれも家元の縮小再生産という印象に落ち着いてしまうのだから。辟易するような既視感溢れるエピソードやキャラクターの羅列は、決してオマージュという言葉が万能の免罪符ではないことを証明しています。そもそもこのジャンルって非常に匙加減が難しく、ましてデビュー作ともなるとファンとして期待するのは小手先の器用さではなく、未知数の潜在能力を感じたいわけで……。その点、本作には辛うじて冒頭の悪趣味なアナログ・アトラクション・ツアー(是非ディズニーランドに設置すべき)、と警官に銃を向けた際の長い間に、ほんのりとその片鱗が窺えるのでした。
| 映画 マ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
ユナイテッド93 17:03
評価:
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21世紀の幕開け
心に空いた穴の大きさは
真実は依然「藪の中」だが
2006年
監督/脚本:ポール・グリーングラス
出演:デヴィッド・アラン・バッシェ、リチャード・ベキンス、スーザン・ブロンマート、レイ・チャールソン、クリスチャン・クレメンソン、ハリド・アブダラ、ルイス・アルサマリ、ベン・スライニー、ジェームズ・フォックス少佐、グレッグ・ヘンリー

“9・11”という現代アメリカ最大のトラウマを扱うにあたり、極力、製作者側の主観を排除することに腐心した形跡は窺えるし、それは最大限果たされていると思う。誰も傷つけない、どこからも文句を言わせないようにするには、この選択しかなかったのかもしれず、政治的な配慮、ある種のしたたかさは完璧であった。そういった意味であの事件の記憶、誤解を恐れずに言えばあの“興奮”をまざまざと蘇らせてくれる資料的価値というのは大いにあるだろう。ただ、やはり良くも悪くも出来のいい“再現ドラマ”との印象は否めない。しかしながら、それが本作の価値を下げている本質的な問題なのかといえば、それも違う。

そもそもポール・グリーングラス監督は、本作が100年後も映画史に燦然と輝く傑作たりうるものだとはさらさら考えていない筈で、仮に本作が良く出来た再現ドラマだからと言って、その批判は的の端を射抜く程度だろう。おそらく、彼がやっていなければ、いずれ他の誰かがこのような作品をつくったであろうことは容易に想像つく。すなわち、陳腐な言い方をすれば時代の必然であり、むしろ5年の歳月を経てようやくアメリカはあの事件と正対する覚悟を決めたのではないか。そう考えると、“映画”としてこれ以上の要求はすこし酷な気がしてくる。ともかく、風化するということはさすがにないと思うが、テロ特措法で紛糾する今だからこそ、本作はさっさとテレビ放映でもした方がいい。
| 映画 ヤ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
血と骨 19:56
評価:
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えげつない
つまらない
いっちゃう
2006年
監督:崔洋一
脚本:崔洋一、鄭義信
原作:梁石日
出演:ビートたけし、鈴木京香、新井浩文、田畑智子、オダギリジョー、松重豊、中村優子、唯野未歩子、濱田マリ、柏原収史、塩見三省、北村一輝、伊藤淳史、國村隼、寺島進

なるほど、こういうのを“力作”と呼ぶのでしょう。コメンテーターとしての崔洋一氏には胡散臭いものを感じていますが、さすがに本業ではしっかりお仕事されています。長尺でありながら、それを感じさせない緊張感の維持はなかなかのもの。むっつりと下から睨みつけてくる北野武はそれだけで怖い。ただ、惜しむらくは暴力描写がそれこそ北野監督の作品や、例えば井筒和幸監督ほど上手く撮られていないこと。もう一つ残念なの本職でない濱田マリさんがあんなに頑張ったのに京香様ときたら……。そりゃないぜ、って気持ちでいっぱいです。
| 映画 タ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
楽日 17:19
2003年
監督/脚本:ツァイ・ミンリャン
出演:チェン・シアンチー、リー・カンシェン、三田村恭伸、ミャオ・ティエン、シー・チュン、ヤン・クイメイ、チェン・チャオロン

眼前に横たわる現実、すなわち老舗映画館の閉館という現実が先にあり、それを追走するかたちでつくられた作品である、という予備知識はあるにはあった。が、さしてセンチメンタルな気分にさせられるでもなく、いかにもツァイ・ミンリャンらしいテンポで綴られていくそれは、90分という時間が果たして必要だったのだろうか。仮に30分であったとしても、彼ほどの力量を持つ監督であるなら、より鋭利さを増したものをつくれたような気がしてならない。通俗性を拒否しながら、世界基準としての商業映画の尺に縛られているのは、ある種ダブル・スタンダードな態度とは言えないだろうか。それすらも破壊する気概を見せてほしかった。
| 映画 ラ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
デート・ウィズ・ドリュー 17:10
評価:
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憧れる力
実話かな?
“頑張れ!ボンクラ”と思わず応援したくなる(笑)、これもまた恋愛映画の傑作。
2004年
監督:ブライアン・ハーズリンガー、ジョン・ガン、ブレット・ウィン
出演:ブライアン・ハーズリンガー、ジョン・ガン、ブレット・ウィン、ケリー・デヴィッド、エリック・ロバーツ、コリー・フェルドマン、ドリュー・バリモア

「おれの父ちゃんの部下の弟の奥さんが倖田來未の後ろで踊ってるんだぜ」みたいなコネと、クイズ番組のパイロット版で得た賞金約10万を利用してスター=ドリュー・バリモアとデートしようってなボンクラ企画。なんだか『電波少年』を思い出します。いい線いってるとは思うんですが、この職無し、金無し、彼女無しのブライアン・ハーズリンガーって人のボンクラ度がちょっと弱いんですよね。私に言わせればいい友達がいるじゃねえか、と。そこそこ幸せじゃねえか、と。本当のボンクラってのはこんなもんじゃねえよ、と思うわけです。だから素直に彼を応援してやれなかった。まあ、これはボンクラ側に属する私の個人的な問題なんでしょうが。

そもそも駄目もと企画なわけですから、彼もふざけ半分で体を鍛えてみたり、仮想デートをしてみたり、本筋とはややかけ離れたところで遊んでいるわけです。このあたりの中途半端さがエンタメ企画としてあまり面白くない。だってただ単にドリューと会いたいだけならカメラ回す必要なんてないわけで、少なくとも当初から一つの企画モノとして作品にしようとしているわけですから、とことんバカやってくれなくちゃ。よく考えてみたらデートって目標からして中途半端ですよね。どうせならヤリ逃げしてやるぐらいの覚悟は欲しい。百歩譲って唇を奪うくらいでもいいや。そいでSPにブン殴られて前歯が折れてこそ真のボンクラってもでしょうよ。違いますか!?ああ、違いますか……。
| 映画 タ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
サンキュー・スモーキング 16:21
評価:
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決して、つまらなくはないけれど、、、
ちょっと中途半端???
ロビーストの仕事
2006年
監督/脚本:ジェイソン・ライトマン
原作:クリストファー・バックリー
出演:アーロン・エッカート、マリア・ベロ、キャメロン・ブライト、アダム・ブロディ、サム・エリオット、ケイティ・ホームズ、デヴィッド・コーチナー、ロブ・ロウ

筒井康隆氏の『最後の喫煙者』がいよいよ現実のものとなるつつある昨今、私のような喫煙愛好家にとって肩身の狭い世の中となっています。わかっちゃいるけどやめられない、いや、やめる気など毛頭ないのですが。まるでマイケル・ムーアが得意とする茶化したような、オープニングのお遊びからいかにも“アメリカ”の匂いを感じさせる。ちょっと説明しづらいんですが、この感覚って『アメリカン・ビューティー』とどこか似ている。

主人公ニックは各タバコ会社が出資している「タバコ研究アカデミー」の広報部長としてメディアに露出し、四面楚歌的状況の中で獅子奮迅、八面六臂の活躍を見せて批判の声を軽やかに退けるという仕事、すなわちロビイストを生業としているわけです。しかしながら、猛烈サラリーマンのお約束として家庭には問題山積。ほとんど唯一彼を慕う一人息子は新しい男と暮らす元妻と彼の間を往復する日々を送っている。表面上、非常に面白い職業、題材を扱っていながら、普遍的なテーマとして父子の絆が物語りを牽引していくわけですね。このあたりなんてまさに『アメリカン・ビューティー』を想起させますが、でも違うんだよなぁ、冒頭10分くらいでそれを強く感じたので。

「ああ言えば上祐」なんて言葉がかつてありましたが、ニックをはじめ彼と同様の立場を務める武器業界の男と酒業界の女を含むロビイストたちの屁理屈も一つの見所。タバコのパッケージにドクロマークをプリントするか否かを巡っての珍攻防が本作のクライマックスとなっているわけですが、残念なのはウィリアム・H・メイシー演じる上院議員のディベート能力があまりにも低いのが盛り上げをやや削いでいるかな、と。尺も93分と程よい。
ともかく、がんばれJT!!
| 映画 サ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
パフューム 19:13
評価:
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気持ち悪い〜
後半のファンタジーはいただけない・・・?
面白い、おもグロい、おもエロい
2007年公開
監督:トム・ティクヴァ
脚本:アンドリュー・バーキン、ベルント・アイヒンガー、トム・ティクヴァ
原作:パトリック・ジュースキント
出演:ベン・ウィショウ、ダスティン・ホフマン、アラン・リックマン、レイチェル・ハード・ウッド、コリンナ・ハルフォーフ、ジョン・ハート、カロリーネ・ヘアフルト、デヴィッド・コールダー、サイモン・チャンドラー、イェシカ・シュヴァルツ

生々しいオープニングに始まり、“匂い”という視覚的に描くことが困難な題材を扱いながら、しかも荒唐無稽な着地を試み、それが見事に決まっている。ダスティン・ホフマンの店を飛び出してからがややもたつきを感じさせるが、それを差し引いても素晴らしい出来。突出した才能を持つ、いわゆる“天才”のストイックな求道精神の前では倫理観も霞み、それはやがて我々観客の嫌悪感を霧散させ、いつしか彼に肩入れしてしまう仕向けられる。物語中盤で明かされる彼の特異体質という設定もある種、動機の遠因として思わず納得してしまうもので、これまた上手い。またラストにおいては言うに及ばず、前代未聞の人殺しが心血を注いで完成させた香水が、世界を愛で包むという展開の皮肉も、画面を覆う無数の裸体によって映像ならではの説得力を有した。魅力的な原作の幸福な映像化となったことを喜びたい。
| 映画 ハ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
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