愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

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シッコ 18:14
2007年
監督/脚本:マイケル・ムーア

まあ、ムーア監督ですから結論ありきのプロパガンダであることは先刻承知ですが、それでも尚、興味深く観ることができました。日本の現状が他人事ではなくなりつつあるということが非常に恐ろしい。幸い私自身は持病もなく、大病も患ったことがありませんが、いつ事故に遭って指を失ったりするかも分からないわけで、そんな時、経済的な理由で中指をくっつけるか薬指をくっつけるか、究極の二者択一を迫られたら、と想像するだけで背筋が寒くなります。不条理もこれだけ度を越すと滑稽に映るんですよね。事実、後ろの席に座っていたオバサマはクスクスと笑い声を漏らしていらっしゃいました。

薬代を捻出するために80近い老人がスーパーで清掃の仕事を死ぬまで続けねばらないと嘆き、一組の老夫婦は莫大な治療代のせいでマイホームを売り払い、それでも賄いきれず破産する。ある者は高額な医療費を惜しんで自ら針をとって傷口を縫い、またある者は自動車事故によって救急車で搬送されるものの、事前申請がなかったからという理由で保険が適用されない。民間の保険会社に雇用されている医師は治療の依頼を断れば断るほど儲かる仕組みなのだそうです。

繰り返しますが、ムーア監督の製作手法は問題点の指摘とそれを徹底的に、敢えて盲目的に揶揄する、いわば著しくバランスを欠いた演出ですから、すべてを鵜呑みにするわけにはいきませんが、それでも利潤追求を最大の目的とした民間保険会社、翻ってそこに丸投げする米国政府の食い物にされている“被害者たち”の姿はホンモノであろうと思われる。発言力を持っている方にこそ本作を観ていただきたい。って言うか安部総理、『ALWAYS続・三丁目の夕日』より『シッコ』を観てください。日本国内でもムーア監督の仕掛けた爆弾がより大きな効果を伴って炸裂してくることを願ってやみません。小泉・竹中路線を選択した日本の未来像がここにあるとすれば、「絶望」の二文字が頭をよぎります。コムスン問題など氷山の一角であり、また序章に過ぎないのかもしれません。期せずして本日、内閣改造が発表されましたが、果たして日本の行方やいかに。
| 映画 サ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
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