愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

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キル・ビル Vol.1 22:38
評価:
Amazonおすすめ度:
どうりで、TVのロードショーで放送されないわけだ!!
チープで悪趣味爆発の傑作映画
おもしろすぎて、突き抜けてしまいました
2003年
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン、デヴィッド・キャラダイン、ルーシー・リュー、ダリル・ハンナ、ヴィヴィカ・A・フォックス、マイケル・マドセン、サニー千葉、栗山千明、ジュリー・ドレフュス、ゴードン・リュー、國村隼、北村一輝、麿赤児、ラリー・ビショップ、前田愛、大葉健二

碌なスポンサーもつかないまま90分程度に圧縮され、深夜にこっそりテレビ放映されていた『キル・ビル』を数年ぶりに観て、タランティーノ監督が抱える資質と志向が一部乖離しているという問題を再考してみる。それは良しにつけ悪しきにつけ、ラノベ作家体質であるということ。いや、ラノベをどうこう言うつもりはないんです。今や無視できない一大市場であることは認識していますし、その中から注目すべき作品が多々生まれていることも把握してはいます。けれども、東浩紀氏の言葉を借りれば、大半の作品がいわば類型化された記号の組み合わせ、すなわちデータベース消費から成り立つ“いわゆる”ラノベ的作品においても、例えば“涼宮ハルヒ・シリーズ”のようなオリジナルのフック(って言いながら観たことないんで実際は知りませんけどね、でもこれほど多くの人を魅了しているということはまあそういうことなんでしょう)がなければ淘汰されるに決まっている。

さて、では『キル・ビル』はどうか。やはり全編に渡ってパッチワークとの印象は拭えないし、吹替版だったのであの拙い日本語の違和感は軽減されてはいたものの、どうしたって押し付けがましい趣味の羅列には閉口させられる。そもそもB級というのは本来積極的に志向すべきものではなく、背伸びしたにも関わらずA級に手が届かないその稚拙さが、かえっていじらしく、何故だか愛すべき存在として歴史の狭間に埋もれていくべきものであり、『ジャッキー・ブラウン』のような上質な犯罪映画を作れる人が敢えて貴重な時間を割いてまで取り組むべきようなものではない。

そもそもB級映画としたってあまり出来のいいものではなく、わずかに最初のターゲット(娘を持つ黒人女性)とのバトル、それから病院からの脱出劇に見るべき部分があった程度で、千葉ちゃんが絡むシーンなどはおしなべて退屈。で、最初に述べたようにタランティーノ監督がラノベ作家的だということに話を戻すと、それはキャラクター造型の巧みさに顕著であり、例えばトラボルタやパム・グリアを前線復帰させたのはその証左でしょうし、本作でもルーシー・リューが魅力的な悪役として描かれている。またそのキャラクター造型こそがラノベの肝であるわけですから、これはもう今更言うまでもなく疑いようがない。近日公開予定の『デス・プルーフ』もある意味懐古趣味の延長なんでしょうが、本作のような度を越した悪ノリでないことを祈るほかありません。
| 映画 カ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
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