愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

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パッチギ!LOVE&PEACE 02:39
本作の舞台は前作から約5、6年後の1974年。アンソンは妹のキョンジャと母を引き連れ、筋ジストロフィーにおかされた息子の治療を目的とし、東京に移り住んでいます。キョンジャ役は沢尻エリカさんから中村ゆりさんに、アンソン役は高岡蒼佑さんから井坂俊哉さんへとそれぞれバトンタッチ。それよりも松永京子さんが出演されていないことにガッカリ。

初っ端からの派手な乱闘シーンに、「これだよ、コレ!」と思って期待に胸膨らませたんですが、今回は冒頭とラストに配置されただけで、暴力的なシーン(戦争シーンを除く)は控えめでした。だからと言うわけではありませんが、率直に言って前作を越えることは出来なかったのではないか、というのが私の感想です。

但し、キャストの皆さんはそれぞれ素晴らしい演技を披露されていたと思います。前作のヒットを踏まえて相当なプレッシャーがあっただろうと思われる中村ゆりさんと井坂俊哉さんも好演していらして、特に中村ゆりさんは美しく魅力的で、女優としての認識を新たにしました。キムラ緑子さんは前作から引き続きオモニ(お母さん)役を演じていらっしゃるのですが、物語の都合上、終始泣いてばかりで、前作のような気持ちのいい肝っ玉かあさんぶりが見られなかったのは残念でした。『岸和田少年愚連隊』での秋野暢子さん演じる母親が魅力的であったように、井筒映画に於ける“母親”というは、一つのバロメーターとなり得るのではないでしょうか。

不毛な暴力と母親と70年代、その三大柱である二つを欠いた井筒映画は、まるで豚肉とキャベツの入っていないお好み焼きのよう。その代わりに混じっていたのが難病を抱える子供、というチープなお涙頂戴劇でした。あれは必要だったんですかねぇ。井筒監督らしくない、そう思いました。

例えば病気などではなく、父親とは似ても似つかぬ喧嘩のからきし弱いいじめられっ子、ぐらいの設定なら同じベタでもまだカタルシスに期待することも出来るのでしょうが、韓流じみたケレン味たっぷりの悲劇は時代錯誤も甚だしい、と言わざるをえない。

それに某都知事が製作総指揮を務める映画にしても、わざわざ作品の中で晒しものにしなくたって、極端に片寄った思想の持ち主や小林よしのりさんの言葉を借りれば“純情まっすぐ君”じゃない限り気づいてますって。行為そのものが大人げないし、そもそも下品だと思うんですよね。ホント、才能の無駄使いです。

日朝間の問題にしても、なんら新しい、あるいは建設的な主張が込められているでもなく、日本=加害者、朝鮮=被害者という幼稚な構造に落とし込むに留まり、平行線を辿る議論を無闇に焚き付けているだけに過ぎません。正直、私なんて他人が在日云々なんて普段気にして生きていませんよ。学生時代アルバイトしていたのも焼き肉屋さんだったし、そこの女性オーナーが在日の方だということを後で知りましたが、今もって変な差別意識はありません。

ただ、妻と仲の良い友人に在日の方がいるんですが、親から言われていた結婚する際の条件というのが「日本人でないこと」だったらしいんですよね。それを聞いて世間知らずな私は、少なからぬショックを受けたものです。戦後60年を経ても、依然現実は、人間の意識は変わっていないのだなあ、と。

しかし我々のような戦無派は一体どうすればいいんですかねぇ。当然、日本国民である限り、国益を重視した主張には賛同さぜるを得ないわけですが、例えば韓国との竹島問題や北朝鮮との核を絡めた拉致問題、おまけに中国との東シナ海の油田をめぐる問題やロシアとの北方四島問題を含めて、頭痛の種は尽きませんが、この先10年、20年、子々孫々の代にまでこれらを先送りすることを考えると胸が痛みます。

痛快なバイオレンス映画を得意とする井筒監督が「LOVE&PEACE」だなんて冗談でも口にしてはいけません。“PEACE”を唱え続ける愚かな映画監督に中野裕之さんという方がいらっしゃいますが、映画監督として二枚も三枚も上手である井筒監督がそのような案直な側へすり寄っていく様は矛盾に満ちており、一ファンとして無念に思うのです。
| 映画 ハ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
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