愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - | posted by スポンサードリンク -
おじさん天国 16:30
2006年
監督:いまおかしんじ
脚本:守屋文雄
出演:下元史朗、藍山みなみ、吉岡睦雄、松原正隆、平沢里菜子、佐々木ユメカ、伊藤 猛

脚本は『卑猥』の守屋文雄氏、本作が2作目となります。
今現在の邦画界において、脱力系の作品を撮らせたらいまおか監督の右に出る者はいないんじゃないでしょうか。近頃ご活躍の三木聡監督なんて足元にも及びませんから。テレ朝も『スシ王子!』なんてやってる場合じゃないですよ。直ちに『特命係長・只野仁』のお色気路線を踏襲しつつ発展させたセクシードラマを企画し、脂の乗りきったいまおか監督を起用すべきです。

大仰に言えば人間賛歌、噛み砕いて言うと駄目中年を肯定する、応援するお話です。ピンク映画なのに最終的には男同士の絆を深めるというのも大胆ですね。男同士と言ったって叔父と甥っ子という近過ぎず、遠すぎないこれまた微妙な距離感。で、その肝心な物語はと言うと、イカをキーワードとした破綻覚悟の荒唐無稽なファンタジーであり、このあたりの運びはさすがに『卑猥』の暴走具合と似ていますが、どうやら守屋氏の脚本は田尻監督よりもいまおか監督との相性がいいようです。しかしまあ、いまおか監督のフィルモグラフィーを鑑みれば、それは自明の理というものでしょう。カエルの次はイカです。

正直、出演者も、ひゅっとしたら監督自身すらどんな話(話の筋云々という意味ではなく)なのか理解していないのかもしれません。無論、観客である我々には尚のこと。例えば先日鑑賞した『キサラギ』が左脳中心に作り上げた話なら、本作は右脳だけで作ってしまった感は否めない。けれども個人的に映画に求める感覚というのは、この媒体にしか追求し得ない表現なわけで。無論、意味不明であればそれでいいというわけではないので誤解なきよう。これはもう実際に観ていただく以外に仕方がない。本作のような作品を前に、言葉は無力化されてしまいます。

吉岡睦雄が顔をくしゃくしゃにして下元史朗を抱きしめる原っぱでのラストシーン、男がおじさんを抱きしめているだけなのに、まして台詞を伴わず何故あんなにも涙腺を刺激されるのでしょうか。馬鹿らしさが蓄積され、それを見事にオセロゲームみたく感動へとひっくり返される快感。それもたった60分のピンク映画のくせに。非常にけしからんことです。



| 映画 ア行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
スポンサーサイト 16:30
| - | - | - | posted by スポンサードリンク -
Comment








Trackback
この記事のトラックバックURL: http://untruthdiary.jugem.jp/trackback/83
<< NEW | TOP | OLD>>