愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

| CALENDAR | RECOMMEND | ENTRY | COMMENT | TRACKBACK | CATEGORY | ARCHIVE | LINK | PROFILE | OTHERS |
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - | posted by スポンサードリンク -
シャーリー・テンプル・ジャポン (パート1&パート2) 20:53
評価:
Amazonおすすめ度:
ウグイス嬢?
2005年
監督:冨永昌敬
脚本:冨永昌敬
出演:嘉悦基光、浅野麻衣子、木村文、尾本貴史、杉山彦々、福津屋兼蔵、小高和剛

挑発的な冒頭約3分間の静寂は「あれっ、故障か?」と勘違いさせる破壊力を有していることは確か。デ・パルマ的な掴みとしての長廻しかと思いきやそうではなく、また相米慎二ともアンゲロプスとも違う、言わば定点観測に近い手法。それもここしかない、と思われる場所に配置されたカメラが、左右に首を振って的確に見せるべきものを映していきます。音声は環境音と時折聞こえる村長候補・根本氏の奇天烈なマニュフェスト演説のみで、役者たちの台詞は全て字幕が代用されています。

確かにパート1のみでは弱かったかもしれません。そこで細部に違いはあれどほとんど同じ内容のパート2が再び繰り返されるわけですが、そこから俄然本作は輝きだします。結果論としてパート1の間延びした退屈さが確信犯であったかのように。まず、そのロケーションが素晴らしい。鬱蒼と生い茂る木々の中に、まるで隔離されたように佇む家。その木々の緑と赤い車のコントラスト。

相変わらず腹立たしくも憎めない彦々氏、そしてまさかあの“亀虫の妹”がこれほどまで色香を振り撒くとは……。どことなく松田美由紀に似ていなくもない。『亀虫』同様、あってないようなシナリオに、その場のノリと勢いで作られたとしか思えない本作は、映画が生まれる瞬間の悦びと遭遇しているかのような錯覚を与えてくれます。

独特の言語感覚も健在で、ユーモアのセンス、さらにはパラレルワールドのような連作の関係性という意味では森見登美彦氏の『四畳半神話大系』をどことなく彷彿させます。今後の活躍が最も楽しみな監督のお一人ですね。尚、実在する女優シャーリー・テンプルとは一切関係ありません。



| 映画 サ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
スポンサーサイト 20:53
| - | - | - | posted by スポンサードリンク -
Comment








Trackback
この記事のトラックバックURL: http://untruthdiary.jugem.jp/trackback/77
<< NEW | TOP | OLD>>