愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

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卑猥 hiwai 03:34
2005年製作
監督・田尻裕司
脚本・守屋文雄
出演・平沢里菜子、吉岡睦雄

本作は月刊シナリオにて公募された第二回ピンクシナリオ大賞入選作『ヒモのひろし』を映像化したものです。シナリオは未読なんですが、前半20分くらいまではかなり期待感の持てる導入なんですよね。田尻監督の演出も冴えていると思います。ピストン運動で地震を起こす男なんて初めて見ましたし、元ヒモの来訪に激怒して全裸で追い返す平沢さんもかなりスゴイ。

一方、重要なモチーフとしてコオロギ相撲という一種の賭け事がクローズアップされているのですが、それはいつしか蔑ろにされ、ほとんどラストではなかったことにされている展開にやや首を傾げざるをえません。さしてメタファーとして機能していたとも思えませんし、不可解なんですよね。

それにしても『かえるのうた』でも平沢さんは好演していらしゃいましたが、本作でもかなり発奮されています。コメディタッチのオブラートに包まれてはいるものの、ピンク映画とは言え、キャラ設定が西川史子先生顔負けのとんでもないおサセで、貞操観念の欠片も持ち合わせておらず、吉岡さん演じるヒモのひろしと共にまさに卑猥な怪物のよう。この壮絶なキャラクターを演じきった平沢、吉岡両人の力量に頼る部分が大きいのも否定し難いところでしょうか。

それから印象的なカラミが多いというのはピンク映画としての意義を高めているようにも思います。手持ちカメラに頼らず、きちんと構図が決まっているんですよね。画的に美しいシーンが多いんです。狭いアパートの一室、廃屋、海辺、墓場、至るところで繰り広げられるカラミのほとんどが日中というのも特徴的です。特にパッケージにもあるカラミ、これは繋がりながら女性が男性の膝の擦り傷を舐めているんですが、面白い演出だと思います。

こうした良い点が多々あるにも関わらずトータルのバランスが悪いのはやはりコオロギ相撲が未消化なまま、荒唐無稽なトンネルからの遭難が物語を昇華させずに逃げたようにも映るからではないでしょか。

非常に勿体ない感じのする一本でした。



| 映画 ハ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
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