愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

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ユダ 23:12
評価:
Amazonおすすめ度:
観念的ですが上手くまとまっていると思います
岡元夕紀子さんを見る映画
2004年製作
監督 瀬々敬久
出演 岡元夕紀子、光石研、本多一麻

同型DVカメラと同一予算で腕を競う企画、映画番長。
その中のエロス番長シリーズ第一弾。
同シリーズの『ともしび』(吉田良子監督)はテレビの深夜放送で観ましたが、とっても退屈な作品でした。映画美学校の卒業生だそうですね。本シリーズもほとんど美学校絡みだそうで、現場への斡旋装置としてはよく機能しているようです。

秀作だとは思うのですが、どうにも尻の坐りが悪い作品ですね。
瀬々監督にとって初のデジカメ作品ということや“エロス番長”という企画のトップバッターとして多少の気負いがあったのだろうと推察します。定まらない語り部や一貫した手持ち撮影などにそれは顕著です。

とにかく熱く、青く、恥ずかしい、というのが私の印象です。
何故かというとキーワードやテーマがあまりにも露骨なんですね。無防備過ぎる。わざとならまだ救いはありますが、無自覚だとしたら瀬々監督が今ひとつ一般的にブレイクできずにいる要因はそこにあるのではないでしょうか。例えばタイトルにもある“ユダ”というのは小さな映像製作会社を運営する私(光石研)が街頭でネタ探しをしている際、目をつけた男性の心を持つ女性(本多一麻)のあだ名なんですが、その命名の由来というのがキリストに似た浮浪者に彼女が絡まれていたからというもので、そのなんの捻りもない描写にしばし唖然としました。

これはほんの一例で、他にもDVに苦しむ我が子を愛せない母親や、16歳をキーワードとする親殺しなど当時の事件、堕天使的存在の知能に障害を持つ男、等々。このように本作はまだアイデアの段階で表現には至っていないと思うのです。もう一捻り、ないし二捻りは欲しい。

中高生ならまだしも、いい歳こいた大人が“人との繋がり”に翻弄されて人を殺めてまで右往左往する様なんて正視に堪えませんよ。神話的なものを引用して崇高に見せかけているのかも知れませんが、それが露骨なものだから陳腐さと紙一重なんです。しかしながら、そんな爆弾を抱えつつも凡百の作品よりはましだと思えるのだから困ったものです。

岡元夕紀子さんもお綺麗ですし、決して嫌いな映画ではないのですが、このどうにも恥ずかしいセンスだけは相成れませんでした。映画芸術では一位を獲得したそうですが、いかにもなセレクトだなぁという感じで苦笑する他ありませんね。
| 映画 ヤ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
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