愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

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バッド・エデュケーション 22:46
評価:
Amazonおすすめ度:
アルモドバルの半自伝的作品
素晴らしかった
美しい。
“勝手にガエル・ガルシア・ベルナル祭”
第二夜は『ボルベール<帰郷>』の公開を控えているペドロ・アルモドバル監督の『バッド・エデュケーション』、2004年の作品ですね。主演は我等がガエル君とフェレ・マルティネスのお二人。

巷では、いわゆる腐女子と呼ばれる方々の間で“ボーイズ・ラブ”なる男性同士の性愛を扱ったジャンルが人気を集めているようですが、本作はそんな腐女子の方にこそ観てほしい、あるいはその筋では既に知られているのかもしれませんが、ともかく傑作です。

アルモドバル監督と言えば『バチ当たり修道院の最期』を観て変な人がいるもんだなぁと認識し、全然記憶に残っていない『神経衰弱ぎりぎりの女たち』や『アタメ 私をしばって!』『キカ』などを経て「ああ、2.30代のOLさんとかが好みそうな作品を撮る人なんだなぁ」と感じてからしばらく疎遠だったのですが、近年のご活躍は目覚ましいものがありますね。

昨日の『ドット・ジ・アイ』ほどではありませんが、本作にもちょっとした仕掛けが施されています。が、そこには新人監督とベテランの差が歴然と存在しますね。保守的と言えばそうかもしれませんが、地に足の着いた展開の運びは破綻がなく、安心して観ていられます。

エンリケがイグナシオの脚本(少年時代の忌々しい出来事がイグナシオ側から語られていく)を読み進めるかたちで、エンリケの知らなかった事実が補完され、またそれが観客側への丁寧な状況説明ともなっているのですが、別段、衝撃的な内容というわけでもないのに求心力があるんですね。

それは本能的な同性愛への嫌悪感の裏返しでもあるんですが、シリアスなのにどこかユーモラスで性的マイノリティー本人やその家族の苦痛もきちんと正面から描かれていることに、監督の真摯な態度が窺えるからだと思われます。この覚悟は橋口亮輔さんにも通ずるものがあるのですが、ラテン系なだけあってアルモドバル監督はより明け透けな感じがしますね。

監督が意図したものかどうかは知りませんが、プールの場面、エンリケが送る熱視線は爆笑ものです。ああまで人は股間を凝視できるものなんでしょうか。すごいセクハラです。はっきり言って本作ではガエル君よりマルティネス君の方が男の私から見ても美しかったですね。

反芻してみてもほとんど無駄と思えるシーンがないことに驚かされます。目にも鮮やかな色彩感覚も健在ですしね。宣伝文句の半自伝的作品という言葉を鵜呑みにするなら、ちょっと美化し過ぎじゃないのか、という気がしないでもありませんが、まあそれはご愛嬌ということで。
| 映画 ハ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
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