愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

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スパイダーマン3 02:07
言わずと知れた人気シリーズもこれで第3弾。
サム・ライミ監督がこのような大型バジェットで映画を撮る日が来るだなんて、つくづく年月の経過を痛感させらるものです。どちらかと言うとジョン・カーペンターチックな作為的B級路線をひっそりと歩んでいくのかな、と勝手な推測をしていたのですが、いい意味で期待を大きく裏切ってくれたのではないでしょうか。後年に於いてもサム・ライミ監督の代表作と言えば『死霊のはらわた』シリーズではなく、この『スパイダーマン』シリーズになっていることでしょう。

アメコミ原作のシリーズものと言えば『バットマン』が良い成功例ですよね。私は『バットマン・リターンズ』が大好きで、ティム・バートン監督作品としても最高傑作だと今でも信じて疑いませんが、期せずして本シリーズも第2作目でピークを迎えてしまいました。

と、いきなり結論が出てしまいましたが、なかなかどうして、ツッコミどころは満載ながらも(執事の証言には誰しも「それ、はよ言ったれや!」と心の中で叫んだことでしょう)アクションシーンはその水準を十分に満たしているどころか最高峰に位置するわけで、それ以上を望むのは酷とは言いませんが、贅沢が過ぎるというものです。

私が『スパイダーマン3』を擁護したい理由の一つにヒロインのMJを演じたキルスティン・ダンストの存在があります。顔立ちは特に好みといったわけではないのですが、『メリーに首ったけ』をキャメロン・ディアスの存在だけで全て容認したくなった時と似た感覚を、前作『スパイダーマン2』で抱いたわけです。本作でもその感覚は揺るぎませんでした。

まずそのスタイル、プロポーションが抜群なんですね。だからアップになると「サム!もっとカメラ引いて!」と失礼なことを思うわけですが……。傷心を慰めてもらいにMJがジェームズ・フランコ演ずるハリー・オズボーン宅へ向かい、二人で踊りながら料理するシーンが個人的には本作のクライマックスでした。

と、褒めているのかクサしているのか判らなくなってしまいましたが、こういった映画は劇場でないとやはり十分に堪能できませんよね。ついでながら、スパイダーマンとニュー・ゴブリンが初対決する一連のアクションシーンでとても眼が痛くなったのですが、ご覧になった方は大丈夫でしたか?

劇場で鑑賞するといつも思うことなのですが、皆さん結構声に出して笑うんですよね。コメディタッチのシーンに反応しているので当然と言えば当然なんですが。一応フォローしておくと『スパイダーマン3』に登場するギャグは決してスベっているわけではありません。

但し、ギャハハと声に出して笑う類のものではなく、思わず頬の筋肉が緩む程度の可愛らしいユーモアであり、山田洋次監督や漫画家の井上雄彦さんが得意とするような“誰も傷つけない健全なギャグ”なんです。個人的には街中で突拍子もなく古臭いダンスをするピーターの判り易いグレ方に失笑を禁じ得ませんでしたが。

シリーズとしての相対的な出来は前作には到底及びませんが、お子さんを含めた家族連れで鑑賞する分には十分楽しませてくれるのではないでしょうか。ただ、いかんせん上映時間の長さ(2時間半)がネックだと思います。これは本作に限ったことではなく、昨今の映画全体に当て嵌まることだとは思うのですが。映画館側としても回転率が悪いので決して歓迎しているわけでもないと思うんですけどね。

本作に限って言えば、やはりエピソードの詰め込み過ぎ、という一点に尽きるでしょう。いっそヴェノム(捏造カメラマンが変身するモンスター)を削ってもよかったのではないでしょうか。そうすると宇宙からの黒い未確認生命体の扱いにも支障をきたすでしょうが、それも削ってしまえばいい。スパイダーマンの葛藤は心理描写で十分伝わる筈ですし、それこそが演出家の腕の見せ所であり、いわゆる“映画的”な見せ場となる可能性を秘めているわけで。

しかし、あの黒い生命体の弱点にはガッカリですね。『マーズ・アタック!』じゃないんだから……。野暮なことを言えば、終わってみれば箱庭的ニューヨークのマッチポンプ・アメリカン・ヒーローとの印象は否めません。しかしまあ、それが功罪含めたハリウッド的、アメリカ的世界観なのでしょう。
| 映画 サ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
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