愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

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リトル・ランナー 22:11
評価:
Amazonおすすめ度:
ミラクルと信仰
心温まる作品で拾い物
おお!
難病モノとスポ根モノの合わせ技ですね。大抵の人なら観る前から警戒心が働くことでしょう。私もその一人ですが、そのあたりの心理をマイケル・マッゴーワン監督はよく心得ています。少なくとも、無為無策のお涙頂戴劇にはなっていません。

物語冒頭、主人公の少年ラルフが懺悔をする場面から始まるのですが、ここでたっぷりとユーモアを交えながら、少年のキャラクターが純朴なだけの優等生でないことが示されます。このキャラクターが陰鬱となってしまいそうな物語に救いを与えていて、一抹の懸念が杞憂であったことに幾分胸を撫で下ろしました。

つまり現実的な思春期の14歳、頭の中は下ネタでいっぱいなんですね。具体的に言うと芝刈り機の振動で股間を刺激され、ラルフ少年はうっとりとしてしまったことを告白するわけです。まことに馬鹿馬鹿しくて素晴らしい。

しかも告白していたのは神父様ではなく、悪戯好きの同級生だったというオチ。若干いじめられているようにも見えるのですが、ラルフ本人はもやしっ子ながら勝ち気な性格なので、あまり気にしている気配はありません。どちらかと言うと素行不良で煙草なんかも嗜む悪ガキなんですね。

そんなラルフではありますが、母親の見舞いだけは欠かさない。この親子二人が堅い絆で結ばれている様子が描かれます。この愛情表現も必要以上にベタベタしておらず、ラルフは顔見知りの看護婦さんに軽口を叩いたり、学校でも好きな女の子をデートに誘ったりして、学校と病院の往復生活をそこそこエンジョイしているようにも映る。

結論から先に言うと、後半のマラソン大会への参加に目新しさは感じられないのですが(淡白ながら、しかし決して悪くはない)、そこに辿り着くまでの描写、もっと正確に言えばボストンマラソンで優勝しようと決意するまでの展開が秀逸だと思いました。

どう考えたってマラソン大会で優勝することと昏睡状態の母親の快復は結びつかないわけですが、その糊しろとなっているのがキリスト教の存在なんですね。ラルフ少年が5、6歳の幼児ならまだしも、14歳でその不可解な思考に溺れていくことには説得力が足りませんから、その為に舞台装置がカソリックスクールであったと言っても過言ではない。

但し、それは私のようにキリスト教に明るくない日本人の視点ですから、一概には断言できないのかもしれませんが。本作にはチャプタ毎におそらくキリスト教の格言じみた文言が差し挟まれるのですが、その意味も私にはよく判りませんでした。

ともかく、印象的なプールでの事件をはじめ、前半にやや片寄っている下ネタ満載のギャグは、男子諸君には好意的に受け入れられるのではないでしょうか。個人的にはデートの誘いにガールフレンドの家をラルフが訪れた際、歳下の兄弟が5人も6人も現れるシーンが笑えましたね。
| 映画 ラ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
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