愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

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新幹線大爆破 22:10
評価:
Amazonおすすめ度:
日本の娯楽映画の傑作
1975年の映画ですから、私はまだ生まれていません。この作品、一部でかなり人気が高いようですね。監督の佐藤純彌さんと言えば近年では『男たちの大和/YAMATO』の記憶も新しいところですが、なんと言っても怪作『北京原人 Who are you?』の存在を忘れてはいけません。(と言うより忘れられない)

それにしても1932年生まれの佐藤監督、未だに現役というのは恐れ入ります。石原都知事と同学年ですからね。日本の70代というのは何故こうもパワフルなんでしょう。

ヤン・デ・ボン監督の『スピード』についてはわざわざここでは触れませんが、“止まったら死ぬ”という間寛平的なアイデアの勝利でしょうね。これで面白くならないわけがない。多少の粗なんて吹き飛ばしてしまうだけの勢いが本作にはあります。

出演者が豪華なので目移りしてしまいますが、個人的には運転士役の千葉真一さんがツボでしたね。あの筆舌にし難い濃さったらたまらない。いつ服をやぶり捨てて吠えるのだろうかとハラハラして見守っていました。

何も考えずに観ても当然のように楽しめますし、例えば列車というキーワードからリュミエール兄弟が製作した世界初の映画とされている『汽車の到着』を持ち出して「破壊へと突き進む列車は映画史的に云々」といった思考実験はシネフィルを大いに刺激してくれるでしょう。邦画が得意としないジャンルであることを鑑みて、よく出来た映画だと思います。

記憶に新しいところでは2005年の『交渉人 真下正義』も列車を舞台とした犯罪が描かれていましたが、『交渉人ーー』の犯人が最後まで匿名、すなわち動機が不明であったのに対し、本作(150分版)では高倉健さんや山本圭さんをはじめとする犯人側の視点にも多くの時間が割かれています。

それは『天国と地獄』の犯人(山崎努)のような気味の悪い妬み嫉みとは違い、より金銭的に逼迫したものとして描かれており、高倉健さんの実直なイメージも手伝って平面的な“悪”とは思わせない構造になっているわけですね。

これは、それまでに佐藤監督が東映のヤクザ映画を数多く製作されてきたことと必ずしも無関係でないでしょう。ラストシーン、背後から銃殺される高倉健さんのなんと美しいことか。

それはともかく、ウパー!!(一回言ってみたかった……)
| 映画 サ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
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