愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

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ダーウィンの悪夢 14:38
評価:
Amazonおすすめ度:
グローバリズムの悪
楽しい映画ではないけど
無力感もしくは吐き気
監督/脚本:フーベルト・ザウパー

おそらく、本作を鑑賞した誰もがここに映し出されるどこか遠い国の窮状を憂うのでしょう。タンザニアのビクトリア湖に放たれたバケツ一杯分のナイルパーチという肉食魚が湖の生態系を破壊し、やがてそれは地域住民に少しの利益“らしきもの”と、それ以上に欧州に、日本に大きな利益を産み落とすこととなる。しかしながら、事態を追求するにつれ、徐々にもう一つの真実“らしきもの”が見えてくる。すなわち、魚を海外へ輸送する飛行機が往きの便で積んでくる荷物、それこそが大量の武器、弾薬ではないのか、という疑惑。無論、それらの武器はアフリカの内戦に用いられるのである。しかしここが大事で、あくまで疑惑の段階であり、情報源は住民の推察や現地ジャーナリストとやらの証言のみでしかなく、決定的な証拠を掴むには至っていない。

当然のことながら、ここで描かれる全てを鵜呑みにするわけにはいかない。何故なら、こうした作品は程度の差こそあれ、例えばマイケル・ムーアのように恣意的であることは否めないのだから。ところで、本作が訴える惨状の恩恵に授かっているはずのヨーロッパ、例えばフランスではつい先日まで若者の失業率が高いと報道されていたし、日本だって潤っているのは格差万歳な一部の人々だけである。他方、石油バブルによって景気の良いロシア(そういえば魚の輸送機もロシアからの便であった)なんてところもあったり。

ともかく、悲惨な環境であることは十分理解できるのだけど、あたかも負の元凶のように描かれるナイルパーチ放流以前と以後の対比がなく、考えようによっては現地の人々に仕事を提供してくれる魚なわけで、生態系云々は残念なことではあるけれど、あながち悪いことばかりでもないのでは、なんて思ってしまう。印象的だったのは魚工場で夜警をするおじさんの言葉。若い人たちの間では給料の良い軍隊が人気なのだそうだ。戦争になれば当然、人手が足らなくなる。すると多くの人々が軍隊に入れる。そこは給料が良い。つまり戦争を望む者が多くいるということ。日本でも30代フリーターの戦争を望む論文なんてのが発表されてましたけど、平和を望むのは現状維持したい者たちだけで、そうでない者たちは混沌が唯一の希望の光なのだろうなぁ、と感じた次第。そしてそれはよく理解できたりもするのだ。
| 映画 タ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
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