愛の巴投げ無節操で無責任な映画レビュー

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トロイ 21:44
評価:
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トロイア伝説
I lived in the time of Achilles
俳優の名声のみに頼った作品
録画しておいた『トロイ』を鑑賞。
褒めるにせよ貶すにせよ、そのモチベーションすら芽生えないという、ある意味清々しいまでに何も心に響かなかった本作。強いて挙げればブラッド・ピットの肉体美と、トロイ軍の弓兵部隊が長篠の戦いに於ける織田軍よろしく三段組み戦法を用いていたことでしょうか(それが史実かどうかは別として)。

このウォルフガング・ペーターゼン監督、古くは『Uボート』や『ネバー・エンディング・ストーリー』『ザ・シークレット・サービス』なんかを監督された方で、ハリウッドでの実績は申し分ないわけです。フィルモグラフィからして強い個性を備えてていると言うよりは、手堅い仕事をする“職人監督”といった印象を受けますよね。

ドイツ人である監督が、アメリカの資本とキャストでギリシャ神話を描く。この辺りの感覚が日本人の私などからすると今一つよく判らない点で、一体その動機はどこからやってくるのだろうかと不思議に思うわけです。例えばインド人のM.ナイト・シャマラン監督が描く一連の作品世界には地理的必然性は窺えないながらも、監督個人の強い意志が感じられる。だからハリウッドという大舞台を利用しているのだろう、と推察するのですが。

ところがペーターゼン監督の仕事からは、良くも悪くも“映画”というビジネスに対するクレバーなスタンスが見え隠れすることは否定し難い事実なのではないでしょうか。私はいわゆる“職人監督”を作家性の強い監督以上に尊敬していますし、映画業界としても必要不可欠な人材だと思うのですが(金子修介監督とか)、『トロイ』みたくビジネスとしての必然性すら著しく欠いた作品に出会うと、非常に悲しい気分になります。勿論、その豪華キャストやスペクタクルなシーンはさすがにハリウッド映画としての水準を満たしてはいるのですが。

その点、映画としては目も当てられない『キャシャーン』ですら、監督の不必要なまでの情熱が込められていたわけで、それを頭ごなしに全否定してしまうのは少々忍びないとすら思えてきます。

とは言え、この『トロイ』、そこまで悪い作品でもありませんよ(我ながらどの口が言うのか恐ろしい)。城門を挟んで対峙するギリシャ連合軍とトロイ軍は圧巻の一言ですし、残酷な戦闘シーンだって劇場ならば迫力満点だったことでしょう。ただ、『ロード・オブ・ザ・リング』以降、この手の大群モノって食傷気味と言いますか、「わあ、これまたすごいCGだなぁ」という以上の感想ってわきにくいんですよね。むしろCGのシの字も無い1916年の『イントレランス』(D・W・グリフィス監督)の偉業を改めて思い知らされるわけです。

作り手には申し訳ありませんが、観客はわがままで飽きっぽいんです
| 映画 タ行 | comments(0) | trackbacks(0) | posted by helmetbros -
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