デッドコースター/ファイナル・デスティネーション2 |
20:34 |
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評価:
Amazonおすすめ度:
前作の期待を裏切らない出来
なんか考えさせられますね
不意をつかれる作品
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2003年
監督:デビッド・リチャード・エリス
脚本:J・マッキー・グルーバー、エリック・ブレス
出演:アリ・ラーター、A・J・クック、マイケル・ランデス、トニー・トッド、T・C・カーソン、ジョナサン・チャリー、キーガン・コナー・トレイシー、リンダ・ボイド、ジェームズ・カーク
あらかじめ言っておきますが、私はこのシリーズの第一作目だけを観ていません。つまり新しい方から遡って鑑賞しているのでご了承ください。さて、いくら荒唐無稽な物語とは言え、ある程度のルールっていうのは必要だと思うんです。ゾンビは頭部を破壊すれば死ぬし、ドラキュラは日光に弱いわけで。『
ファイナル・デッドコースター』の場合、それは事の次第となるジェットコースターでの事故のみ、予知夢的な警告として主人公は知ることが出来た。
しかしながら本作では実にタイミング良く、まるで死を司る存在が草野仁さんのようにヒントを予知夢として小出しに提供してくる。『ファイナル・デッドコースター』ではそのヒントをあくまでも“偶然の出来事”として上手く処理されていた筈です。(ただ時系列が前後するんで自分でもちょっと心苦しいんですが)豪快で手の込んだ“死にっぷり”が本シリーズ最大の売りであるとは言え、最低限の約束事が守られないようでは、そもそも話に乗れません。
そのヒントも結局は拡大解釈をしてあらぬ行動に出てしまうというマッチ・ポンプ的な窮地を招くものでしかなく、間違っていたと気付いた時にまた新たなヒントが提供される。肝心の“死に至る不幸の連鎖”描写にしても、例えば最初の犠牲者となる男性の家で火事が発生するわけですが、窓から脱出しようとするとなんの前触れもなくピシャリと窓が閉まり開かなくなる、あるいは瀕死の重傷を負う黒人教師が寝かされている病室の換気窓(ですよね?)も同じようにピシャリと閉まる、これじゃあただの怪奇現象(って話がそもそもそうなんですが)であって、小さな不幸の蓄積が大惨事を招くという本作の面白みを著しく削いでいると思うのです。これをご都合主義と言わずしてなんと言うのか。
最後にベスト“死にっぷり賞”を発表しておきます。
女「いい?そぉ〜とやってよ。そ〜ぉと」
レスキュー隊員「わかりました。そ〜ぉと、ですね」
バーン!
で、ダチョウ倶楽部顔負けの見事なネタフリから昇天されたタバコ好きのお姉さんです。
あ、そう言えば本作の冒頭にも無意味で安っす〜い(しかし立派な)オッパイが登場しますね。恒例のサービスなのかしら。